はじめまして。学生団体トップファンの高村 大夢(たかむら ひろむ)と申します。トップファンは、自分たちや自分たちに関わる人たちのファンを増やし、山梨を活性化させる学生団体です。山梨を構成する企業・団体や個人のトップファン(ファンの中の上位の人)を増やすことが山梨の活性化につながると考え、学生メンバーが「企業や団体、個人に企画、提案を行い実行する」活動を行っております。
今回は、VivitBase×トップファンのコラボのひとつとして、第3回を迎えるくらしのフォトコン2020を取材させていただきました。くらしのフォトコンは、全国から自身のお部屋の写真を応募してもらい、お部屋を楽しんでほしいという思いから行われています。さらに、入賞者にはご協賛をいただいた県内の企業様からの賞品も贈っています。
今回は、VivitBase企画マーケティング部の小林茉緒さんと雨宮友美さんを取材しました。
これまでのフォトコンテストの歩みや今回のフォトコンテストの感想、VivitBaseの思いについて学生目線からお届けできればと思います。
不動産会社なのになぜフォトコンテスト?~フォトコンテストの始まり~
高村:こんにちは。本日はよろしくお願いします。早速ですが、VivitBaseさんは不動産会社なのになぜフォトコンテストを行っているんですか?
小林:このフォトコンテストがはじまった理由としては大きく2つあります。1つ目は、入居した方がどんな暮らしをしているか知りたかったからです。不動産会社は、人が住む前のお部屋を見ることはたくさんあります。しかし、お客様が入居してからのお部屋をみることはほとんどありません。わくわくする住まいを提供したいと思いながらも、実際ご入居者様に本当にお部屋でのくらしを楽しんで頂けているのか、どんなニーズがあるのかをリアルに探ることができていないと感じていました。様々なライフスタイルがある現代において、どんなリアルな暮らしがあるのか知りたいと思っていました。
2つ目は、県内の女子大生が「人が暮らしているリアルな部屋をみてみたい」とVivitBaseに思いを伝えてくれたからです。彼女は、“お部屋をもっと楽しむことができたら暮らしが楽しくなるのに…” “どうやったらお部屋に帰るのが楽しみになるのだろうか…”という思いから、人が暮らしているリアルな部屋を見てみたいと思ったそうです。友人の部屋に遊びに行ってもキレイに掃除されていますし、学生だからとお部屋をおしゃれにすることを諦めている人も多かったみたいです。そこで彼女から、くらしのフォトコンテストの提案がありました。私たちが探していた、実際の暮らしを見る機会を作れることと、彼女の熱意と勇気に共感し開催することになりました!
高村:不動産会社さんだと入居後の生活を見る機会は少なそうですね。こんな悩みがあるとは思いませんでした。そして、フォトコンテストは学生さんからの持ち込みの企画だったんですね!とても驚きました!
第1回目のフォトコンテストはどんな感じだったんですか?
雨宮:まずは県内の方に楽しんでもらいたいという思いから、県内の方を対象に開催しました。約10社の企業様にご協賛いただき、40点の作品が集まりました。会場では1週間応募作品を展示し、3日間はワークショップも実施しました。
高村:初めは県内の方のみが対象だったんですね。1回目から40点の作品が集まったなんてすごいです!会場でのワークショップはどんなことをやられたのですか?
雨宮:写真に関連したワークショップを中心に行いました。例えば、プロのカメラマンの方に、一眼レフカメラの写真の撮り方やスマホのカメラアプリの使い方を教えていただくといったものがありました。他には、県内の壁紙専門店様の輸入クロスを使ったアートパネルづくりや、フォトコンテストを提案してくれた女子大生が音楽をやっていたので、学生ライブも行いました。ワークショップを行ったこともあり、多くの方に来場していただきました。
高村:会場では、応募作品だけでなく写真の撮り方を学べるワークショップも楽しめるんですね!このような盛り上がりを受けて、2回目のフォトコンテストも実施されたんですか?
雨宮:そうですね。さらに2回目は県内だけでなく全国へ向けて発信していきました。ご協賛いただいた企業様は40社以上に増え、応募数も全国各地から277点に増えました。7割の応募が県外からだったので、山梨の魅力を全国へ発信するひとつの機会になったのではないかと思っています。
高村:2回目は全国から募集したんですね。協賛企業や応募数が大幅に増えていて、県内外で認知されるイベントになったんですね!2回目でもワークショップは行ったんですか?
雨宮:2回目はワークショップを毎日行いました!ワークショップの数が増えたおかげで、来場者さんとのコミュニケーションが多くなりました。来場された方は県内の方が多く、写真を応募していない方もいました。写真の応募だけでなくワークショップも以前よりパワーアップして、当日の参加者の方に喜んでもらえてとても良かったと感じています。
高村:1回目と2回目ともに大成功だったんですね!そこで3回目となるくらしのフォトコンが開催されることになったんですね。
新型コロナの影響でオンラインに!~おうち時間を楽しませたくらしのフォトコン2020~
高村:前置きが長くなってしまいましたが、第3回目となるくらしのフォトコン2020はいかがでしたか?
小林:今回はオンラインで開催となったことがひとつの特徴になったと思います。例年行っていた写真展を、新型コロナウイルス感染拡大防止や政府による緊急事態宣言の発令、その延長を受けて、ご来場者様及びスタッフ、関係者の安心安全を熟慮した結果、中止とさせていただきました。オンラインでの開催となりましたが、70以上の企業様にご協賛をいただき、42都道府県+タイから678点の作品が集まり、とても良いイベントになったと感じています!
高村:今回も協賛企業や応募数は増えていますね!オンラインになったことで、これまで好評だったワークショップができなくなってしまい、とても残念ですね。今回から新しく行った取り組みなどはありますか?
小林:今回からYouTubeの活用にチャレンジしました。写真を見ていただく機会が減ってしまい、素敵な作品も企業様のことももっと知ってほしいという思いから、動画を作ることにしました。内容としては、応募作品と一緒に協賛企業の方に登場していただき、各企業様の様子がわかるシーンや、山梨県内の観光名所、日々の暮らしのシーンの中など様々な場所で撮影しました。応募作品が例年なら写真のままですが、動画になったことでよりみなさんに楽しんでいただけたと思います。さらに、山梨の魅力も同時に発信できて良かったです。
高村:私も出演させていただきありがとうございました。新型コロナウイルスの影響でオンラインになってしまいましたが、オンラインになったからこそできたこともあったんですね。
雨宮:募集期間の5月頃は世間ではステイホームが呼びかけられていて、その中でこのイベントが、おうち時間を楽しむためのコンテンツやきっかけになれたのが良かったと感じています!他にも、オンラインでの発信を強化でき全国の多くの人に知ってもらえたことや、フォトコンをオンラインでやるためのアイディアを学生と一緒に考えるといった関わりを持てたことが、オンラインだからこそ生まれたと思います。
高村:ありがとうございます。今回のフォトコンではどんな作品が入賞したのか楽しみです!
くらしのフォトコン2020入賞作品の紹介
今回は、最優秀作品賞と優秀作品賞の2つをご紹介します!選考者と受賞者の方からコメントをいただきました!
【選考者のコメント】
光×緑×木の温もりが白を基調とした空間にバランスよく配置され、この空間に朝・昼・夜ずっと居たくなるような素敵なお部屋です。あやんだ様が暮らす心地よい日常が想像でき、ワクワクとHappyな気持ちを感じました。
By 株式会社VivitBase
【受賞者のコメント】
初めて参加させて頂いた『くらしのフォトコン2020』で最優秀作品にお選び頂きありがとうございました!
夢のようなお話でびっくりしましたが、貴重な経験をさせて頂き感謝の気持ちでいっぱいです。
この趣味のデスクスペースは、リビング吹き抜けから続く2階の廊下部分になっていて、趣味のDIYをしながら外の景色も眺めることができ、またリビングから見上げるとアイアン手すり越しにグリーンが見え、とてもお気に入りの場所です。
大工さんお手製の可動式飾り棚には、大好きなホワイト系の小物たちを少しずつディスプレイしています。
そのようなお気に入りの場所を今回選んで頂き、とても嬉しく思います。
関係者の皆様この度は本当にありがとうございました。
【選考者のコメント】
家族で旅行に行ったときの写真や親戚が集まった時の写真など、家族の思い出が窓からの優しい光に包まれている感じが凄く暖かく感じました。
今年はなかなか家族そろっての写真や旅行の写真が撮ることが出来なかったと思いますが、来年はこのボードに新しい写真が追加されるといいですね。
写真をデータだけでなくしっかりとプリントして残していることがすばらしい!
By SHIBA MOVIE&DESIGN
【受賞者のコメント】
自分の好きな写真、撮った写真を自分以外の人の言葉で表現していただいたことがすごく嬉しかったです。
普段わたしは、周りの友人や家族などの写真をとっています。その中で、わたしは、写真の中の人たちが普段何気なく感じている幸せをカタチにすることを心がけています。
今回、応募させていただいた写真は、大学の卒業祝いに買ってもらったカメラで、たまたま試し撮りをしていた時の写真です(笑)実家のリビングは、夕方になると夕日でオレンジ色になります。その時間が好きで写真を撮る練習していました。数日経って、その撮った写真を見返していました。普段だったらスルーしてしまう、壁に貼られた写真が目につきました。誕生日や成人式、家族旅行の写真たち。当たり前に思っていたけれど、わたしが育ってきた環境にはいつでも両親がいて、祖父母がいて、こんなにたくさんの愛情を注いでもらっっていたことに心があったかくなりました。わたしはこういう気持ちにさせてくれる写真が大好きです。このような賞をいただき、本当にありがとうございます。
その他にも、協賛賞・入選(特別賞)・VivitBaseはおせっかい賞・管理物件賞を受賞した作品があるのでこちらからご覧ください!
「コミュニケーション」と「山梨の魅力的な企業の発信」~くらしのフォトコンの可能性~
高村:くらしのフォトコンを3回やってみてどう感じていますか?
雨宮:本当に良かったと思います。実は入居者さんからも応募があり、ご自身の暮らしを楽しんでいる様子が伝わってきて、嬉しい気持ちになりました。今までは「入居」までのコミュニケーションに限られていましたが、お客様の「入居後」を知ることができて新しいコミュニケーションが生まれるきっかけになりました。あとは、不動産会社VivitBaseを多くの人に知っていただけたことが良かったと思います。不動産会社は日常生活では関わることの少なかったり、堅いイメージがある業種です。フォトコンというイベントからVivitBaseを多くの方や県内企業さんにも知っていただけたと思います。フォトコンでは新しいコミュニケーションがたくさん生まれたので、今後もこのようなコミュニケーションを作りながら、関わる方々に喜んでもらえるような活動をしてきたいです。
高村:自分もこのフォトコンをきっかけにVivitBaseさんを知ったひとりですね。フォトコンをはじめ、すごくおもしろい活動をされている不動産会社さんだと思いました!
小林:ありがとうございます。VivitBaseの活動を知って、「山梨で暮らしたい」と思ってもらえたり、県外に進学した学生さんが「山梨に戻ってきたい」と思ってもらえたら嬉しいです。くらしのフォトコンでは協賛企業様を県内の企業だけに絞っています。今後くらしのフォトコンがもっと注目されるようなイベントになり、学生さんが協賛企業様を知って、就職先の選択肢にすることができたら素敵だなと思っています。若者が山梨に戻ってくるためには、魅力的な企業があるかどうかは重要だと考えているので、フォトコンがそのひとつの役割を果たせたらといいなと思っています!
高村:くらしのフォトコンにはまだまだ可能性を感じますね。来年のフォトコンが楽しみです!
あとがき~1ヶ月間限定!受賞作品の展示会とコラボ動画公開のお知らせ~
今回の取材では、くらしのフォトコンの歩みやオンラインとなったフォトコン2020、VivitBaseさんの思いについて知ることができました!私たち学生団体トップファンでは、山梨でチャレンジをしたい学生のコミュニティ作りに取り組んでいて、山梨を盛り上げたいという同じような思いを持った企業さんの活動のお話を伺うことができ、貴重な経験となりました。くらしのフォトコンが回数を重ねるごとに進化していってすごく面白かったです!また、くらしのフォトコンが私たちと同じ学生が持ち込んだ企画だったことに衝撃を受けました。学生さんが企業と協力して面白い企画を生み出し、その企画が継続して行われていることは本当に素晴らしいことだと感じました。そして、誰でも参加しやすい「くらし」というテーマを通して、山梨の魅力や県内企業について知れるこのイベントがこれからどんどん広まっていってほしいと思いました!
さらに、オンライン開催となったくらしのフォトコン2020ですが、なんと1ヶ月間限定で受賞作品の展示を行うことになりました!9/16~10/16の間、山梨中央銀行後屋支店で受賞された全102作品が展示されています!銀行の窓口対応時間内であればどなたでも無料で参加可能になっています。ぜひお越しください。また、受賞作品展示中の9/16~10/16にYouTubeで特別コラボ動画も公開されます!こちらもぜひご覧になって楽しんでください!
ちなみにくらしのフォトコンは2021年も実施予定のようですので、みなさんぜひご参加ください!
1ヶ月間限定!「くらしのフォトコン2020PHOTO&MOVIE展」
【期間】9/16(水)~10/16(金)
【場所】山梨中央銀行後屋支店 〒400-0053 山梨県甲府市大里町5230
【時間】9:00~15:00(銀行の窓口対応時間内)
【費用】無料
高村大夢(たかむら ひろむ)
山梨県山中湖村出身。法政大学経営学部3年。准認定ファンドレイザー。学生団体トップファン共同代表。山梨県韮崎市のローカルメディア「にらレバ」の学生ライター。
大学卒業後は山梨に帰って生活したいという思いから、東京都と山梨県の2拠点で活動中