「より良い社会&未来」を語り、問題解決を考える場。

FEATUREAugust.28.2023

突然ですが、やりたい事はありますか?
料理の仕事をしたいけど、どう実現していいかわからない。
子育ての事をだれかに相談してみたい。
自分の弱点が改善出来たらいいなぁ。

こんにちは、弱点の宝庫、企画の岩田です。
ズバリ料理音痴!(安定の家庭科2)
気合を入れて、料理本見ながら鍋一杯作った肉じゃが、全然美味しくない!
(責任取って食べるのに時間かかりました😭)
料理の本や動画を見ても、なんかいまひとつ。料理センスゼロの悟りの境地。
でもいつかはおいしい料理が作れるようになりたい・・・。

▲(先にチラ見せ!)今回の取材で美味しい肉じゃがの作り方を学びました!
余ったらカレーにリメイクもできるなんて最高❤(はぐろ・う自炊塾にて)

例えば、身近な認知症の人に対して、どう接すれば良いかわからない。
障がいを持つお子さんと分け隔てなく接する自分になりたい。
夢は大きく、自分を表現し解放して、いつか舞台に立ってみたい等々・・・。

ひとりでは微力ですが、力を合わせ、活き活きと人と人がつながり、問題解決してくれる場があります。
学びも駄菓子も盛りだくさんの「コミュニティハウスはぐろ・う」
今月はユニークなコミュニティ活動をご紹介します。


コミュニティハウスはぐろ・う。

甲府市羽黒町にお住まいの右田さんご夫妻。
福祉の仕事をしながらも、いつか大人も子どもも集える地域の場をつくりたいと思っていました。
そんな夢を叶える場所を探しているうち、ある空き家に出会います。
古いけど、どこか懐かしく昭和の温かさを感じる空き家・・・。
2人で勇気を出して一歩を踏み出しました。

私財をつぎ込み空き家を購入、市の補助金を利用して改装。
壁塗りとドア塗りは、大人とこどもも力を合わせてDIY。
2023年3月、素敵な「コミュニティハウスはぐろ・う」が誕生しました。

▲はぐろ・う代表の右田達さん・厚子さんご夫妻。(おふたりとも社会福祉士)

スペシャリスト達が集結。

右田さんご夫妻のお人柄が引き寄せた、奇跡の出会いがありました。
キッチンには料理代行や夕飯デリの活動をしているつむぐやの岸本ちかさん。
「駄菓子屋こどもや」運営はNPO法人bond place理事の加藤香さん。
こどもや店員には子育て支援員・家族支援カウンセラーの齋藤智子さん。
地域貢献活動のスペシャリスト達が集結!
なんと!みなさん、はぐろ・うの近所にお住まいだったのです!

▲素敵なはぐろ・うメンバー達(左から)齋藤さん、岸本さん、右田さんご夫妻、加藤さん。

「はぐろ・う」名前の由来。
「はぐろ」は羽黒地区自治会から、「う」 は、英語のlet’s〜。一緒に〇〇しよう、の 「う」
「はぐろで一緒に〇〇しよう」
テーマは「であう つどう おこなう」

▲「わっはっはっは~!」笑い声で揺れる家、はぐろ・う。

ステキなイベントが始まるようです。ちょっと覗いてみましょう。

ゼロからはじめる自炊塾。

生きる力は食べる力。食の大切さをこども達に伝えたい。
自分で安全な素材を選ぶ力、そしてその素材を自分で調理する力を養う。
こども達になるべく早く自炊のスキルを学んでほしい。
それが「自炊塾」です。

自炊塾認定講師のつむぐやの岸本さん。
この日は東京から土岐山さんが講義に来てくださり、岸本さんがサポート。

▲「愛情料理研究家」土岐山協子さん。元高校教師、漁師、農業等を経て文科省に働きかけ「自炊塾」を立ち上げる。一般社団法人おだしプロジェクト代表。

土岐山さんがたくさんの人の協力を得てメソッド化した「ゼロからはじめる自炊塾」は、昔ながらの和食の知恵を活かしたシンプルで合理的な和食の方程式です。
料理は感覚でなく、基礎や理論が重要で、その基礎を押えてはじめて応用できる、と土岐山さんは仰います。

和食の基礎料理をコンロ一つの場合を想定したデモ形式での講義。
必要最低限の道具・調味料・和食の理論を説明したあと、いよいよ調理開始です。

【和食の基礎料理】
1. 肉じゃが
2. ひじきの煮もの
3. 漬物2種(塩・味噌)
4. 魚の煮付け2種
5. わかめときゅうりの三杯酢
6. ふわふわの卵焼き

▲勉強ばかりで台所に立ったことのない学生が「料理を学ぶ」のではなく、「料理を通して人生を学んでゆく」慣れない手つきで調味料を入れる高校生。

▲良質の素材と調味料だからこそ時短でできる(!)サバの味噌煮。

▲あっという間に和食6種8品の出来上がり。つづいて試食会。

さばの味噌煮はふんわり柔らかく、煮汁をかけて頂きます。
余った肉じゃがは簡単にカレーにリメイクできる。
ふわふわのだし巻き卵は削ったかつお節を入れるのがポイント。
味噌漬けは絶品!(めまいがするほど簡単で超絶美味)
いくらでもいただけてご飯がすすむ、もう箸が止まりません♪

5歳からでも実践できるシンプルな方程式で、応用も自在。
身体にやさしい味で、細胞にまで染みる愛情料理。
「自炊力」=自分の命の守り、自分を大切にする事を学びました。

土岐山さん、岸本さん、大変貴重な講義をありがとうございました!
とてもとても美味しかったです、ごちそうさまでした!

【笑顔がふえる料理代行つむぐや】(岸本ちかさん)

➔詳細はこちらから

【ゼロからはじめる自炊塾】

次世代5歳から大学生無料、20代4,400円、30代6,600円、40代以上8,800円。
(中学生以下の受講は5人に対して成人1人の同伴者が参加3,300円)
➔詳細はこちらから

「ゼロからはじめる自炊塾~次世代無料プロジェクト」を持続可能な取り組みにする実店舗
【三代目ときやま商店】

➔詳細はこちらから

認知症キッズサポーター養成講座。

甲府市北西地域包括支援センターによるプロジェクト。
職員さんによる寸劇を交えた認知症サポート講座。

▲認知症について、スライドと寸劇を交えてわかりやすく説明。

▲認定証、これであなたも認知症キッズサポーター。

【認知症の人に何をしてあげられるか】(認知症養成講座:はぐろ・う資料より)
一番大切な事は相手の立場に立つこと。
1. おどろかせない。
2. おこったり、いそがせない。
3. ゆっくりとはなしをきいて、やさしくおしえる。
寸劇のあとは質問コーナーと講習後はアンケートに答えて、認定証が交付されます。
今後も小学校を中心にこの活動を広めて行きたいそうです。

【甲府市北西地域包括支援センター】

➔詳細はこちらから

▲特になんにも決めず、ゆる~く始まった「はぐろ・うでしゃべろう」

近所の方が立ち寄ってくださり、なごやかに談笑する右田さん。

「駄菓子屋こどもや」でちょっとひと息♪

▲わくわくするようなピンクのドアの向こうは・・・。

▲大人も夢中になる「駄菓子屋こどもや」お会計はご自分でね。

「駄菓子屋こどもや」は、駄菓子屋という生活動線の中に、子育て支援センターのような、子育ての愚痴や相談が気軽に何気なくソーシャルワークできるというのが目的。
(CEO!)の加藤香さんは女性起業応援・こどもの学び・社会問題解決組織づくりの活動するNPO法人bond placeの理事。
bond place=つなげる場所。
つむぐや起業の時、女性起業応援として加藤さんが岸本さんをサポート。

そして、明るくバイタリティー溢れる店員の齋藤智子さん。
子育て支援&カウンセラーで接した親子は1000組以上。
そのスキルを活かした活動をされています。(Instagramをご覧ください)

この最強すぎる(⁉)お二人が、「駄菓子屋こどもや」をあたたかく見守っています❤
ぜひ遊びに来てください!

【駄菓子屋こどもや】※店番絶賛募集中!

営業日:(火)(木)16:00~18:00(土)8:00~12:00

▼NPO法人bond place(加藤香さん)

➔詳細はこちらから

▼齋藤智子さん
➔詳細はこちらから

【コミュニティハウスはぐろ・う】

住所:山梨県甲府市山宮町2455(羽黒悠遊館より徒歩1分)
メール:hagurou2455@outlook.jp
駐車場:数台あり。イベントの際はお問い合わせ下さい。

▼はぐろ・う(右田達さん・厚子さんご夫妻)
➔詳細はこちらから


自炊塾は衝撃でした。
料理音痴の私でも、料理の筋道が理解出来たような感じがする。
自己流ではわからなかった、ただ知らなかっただけ。
なんにでも基本がある。それはとてもシンプルだった。
食材への理解、調味料の特性を生かした使い方。
本物の素材を使えば、実は簡単だったのだ。(しかもかなりの時短!)
土岐山さん曰く、自分が料理するのではない、調味料がやってくれているのです。

長年のトラウマ、料理が怖くなくなった気がする。
自分の中での大きな革命。

デジタルの世界では得られない、人との直接の繋がり、ぬくもり。
会話して、家が揺れるほど笑いあって、自分の素をそのままに。
なんと人とは魅力の溢れた存在なのだろう。

あなたのご近所にも、素敵なコミュニティ活動の場があるかもしれません。
よかったら、ちょっと立ち寄ってみませんか?

【第3回ネイキッドマーケットのお知らせ】

2023年10月15日(日)10:00~15:00
遊亀公園
※お待たせいたしました。今回はフリマでVivit Baceも参戦しちゃいます!
ぜひご期待くださいませ♪(祈・晴天!)

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