「山梨」って聞いて、みなさんはどんなことを思い浮かべますか?
富士山?ワイン?ほうとう?信玄餅?あ、食べ物ばかり(笑)食いしん坊さんなら、すぐに出てくると思いますが、山梨といえば「フルーツ王国」の名をほしいままにしている!と言っても大袈裟ではありませんね。春はいちごとさくらんぼ。夏の桃とぶどう。秋もぶどうや梨と、一年中フルーツに恵まれた場所なのです。(ちなみに冬は、ころ柿です!)
そんな山梨では、「○○狩り」という看板をいっぱい目にします。山梨に来たのなら、フルーツ狩りをやらない手はありませんよ。
ということで今回は、山梨の代表的なフルーツ狩りの2スポットを紹介しちゃいます!
旬の時季が短いから「桃狩り」は、見逃してはいけません!
昼夜の気温差が大きいことや、日照時間が長いこと、降水量が少ない土地と気候条件から、果物の生産に適していると、桃の生産地として日本一を誇るのが山梨県。特に東部はもっとも桃の生産が盛んな場所なのです。
訪れたのは勝沼町の「あすなろ園」さん。中央道・勝沼ICから車で5分という立地にあり、この界隈では一番最初にオープンする、大きな大きな観光農園です。2~5月はいちご、6月~7月初め(6月末のことも)はさくらんぼ、6月末~8月中旬が桃、7月下旬~11月がぶどう、とほぼ一年中なにかしらのフルーツ狩りができるとか。
「今日の桃は日川白鳳ですよ、そろそろみさか白鳳がでてくる時期です」と、西矢オーナー。聞けば、桃は1週間ほどでどんどん違う品種に変わってしまうそう。それだけ1つの品種の旬が短いということですね。ただ、「あすなろ園」さんでは、20以上の品種を生産しているので、いつ来ても今が旬の美味しい桃をいただくことができるのです。また、推肥中心の減農薬で育った桃なので、安心・安全な桃を食べることができるんです。
では、さっそく桃狩りに…。かわいいピンクの色をした日川白鳳が、たわわに実った桃畑。ほのかに香る桃の匂いが食欲をそそります。
桃狩りのコツは、太陽の光を一番たっぷり浴びたところから甘くなっていくので、木の上の方にある桃が狙い目。脚立にのぼって取ることだってOKなので、できるだけ高い位置に成っている桃を獲ったほうが、より甘~い桃をゲットできます。(足元には十分気を付けて)
もぎ獲った桃は、その場で食べることができます。包丁が用意されているので自分で皮を剥いてからガブリ。瑞々しく甘い果汁がジュワ~と、口の中にたっぷり溢れました。
なめらかな口当たりと濃厚な甘さ、ほんのちょっぴりの清涼感。いくつでも食べられそうな気がします!
熟した桃をジュルジュル~っと食べる最高の贅沢。桃畑の中でいただくジューシーな桃…こんなスペシャルな時間はないなぁと、ホクホク顔になちゃいました。
あすなろ園
住所:甲州市勝沼町等々力1825-1
電話番号:0553-44-1448
営業時間:営業時間 9:00~18:00(受付は16:00まで)
定休日:年中無休(不定休あり)
桃狩り:6月中旬~8月中旬(桃の生育で変わります)
料金:2個収穫+食べ放題コース 1人1,300円/収穫コース(6~9個もぎとり)1,800円
入園料10%OFF
さらに果物のお買い物をされた場合10%OFF(お声掛けください)
※毎年6月中旬から8月中旬まで
※VivitBaseの管理物件入居者の方のみのサービスとなります。
ご注文の際は入居者カードを使用する旨をお伝え頂き、店頭にてご提示ください。(カードのご提示が確認できない場合は、サービスをご利用頂けません。)
富士山と河口湖。絶景を望みながら「ブルーベリー狩り」する至福のとき
みなさんは「ブルーベリー狩り」ってしたことありますか。私はありません!ぜひやってみたい!と行ってきたのは、ブルーベリーの生産地として有名である河口湖の自然生活館。山梨では、ブルーベリー狩りが手軽にできるんですよ。
河口湖自然生活館は河口湖の北岸に位置し、大石公園のすぐ隣にあります。富士山と河口湖の美しい景観を目の前で望めるロケーションに、思わず息を飲むほどです。
6月中旬から、この辺り一帯ラベンダーが咲き誇り、毎年その頃は河口湖ハーブフェスティバルの会場にもなっているんですよ。連日、全国はもとより海外からの観光客でごった返しているほど、賑わっている場所であります。
そんな河口湖自然生活館では、河口湖大石ブルーベリー生産組合と連携を取りながらブルーベリー狩りを楽しむシステムになっていて、受付を済ませたら、車で5分ほどの農園に連れていってくれます。
ブルーベリーは、北欧から来たフルーツで、ハイブッシュ(寒冷地)とローブッシュ(寒鉢植え向け)、ラビットアイ(温暖地)、ビルベリー(ワイルドで温暖地では冬でも落葉しない)といくつか品種があるそうです。河口湖はもちろんハイブッシュ。昼夜の寒暖差と日照時間が長い地が適しているということから町の目玉にしようと、ここが河口湖で初めてブルーベリー栽培を開拓した場所だそうです。
「品種はいっぱいあるから把握しきれないですが、こちらでは15品種ほど栽培しています」と、河口湖大石ブルーベリー生産組合の案内役・堀内利弥さん。
苗によって実る品種が違うそうですが、こちらでは「ひとみ」や「ランコーカス」が人気だとか。ジャムやジュースなど加工品として魅力を発揮する場合もあるブルーベリーですが、今日はもちろん生でいただきま~す。
背の高さより低い木に実ったブルーベリーですが、甘酸っぱい風合いの一粒、酸っぱさが抑えられ甘味が引き出された一粒。品種は同じでも、木によっても、成っている位置によっても、それぞれ味が違うのがブルーベリーの特色だそう。
「青紫色になっている実の頭のてっぺん部分が大きく開いている実が、甘さをより感じられますよ」。美味しい実の見分け方を、河口湖自然生活館の山中泰喜さんに伝授してもらいました。
指先でつまんでは、皮ごとお口にぽん!と入れると、ぷちん!と皮が弾ける独特の食感。味は、爽やかな酸味と甘味のバランスがちょうど良い一粒や、酸っぱさが強い一粒、ブルーベリーの味なの?と思うほど甘い一粒など、いろいろな味が楽しめます。
「一瞬ですが目が良くなりますよ」と堀内さん。ブルーベリーが目に良いとは聞いたことはありますが、どうやらアントシアニンという成分のおかげとか。実の青紫色こそ、アントシアニンの正体なので、ブルーベリーは皮ごと食べるというわけです。そう言われると、視界が良くなってきたぞ…なんて気になってきました。
思いのほか簡単で気軽にでき、お値段もリーズナブルなブルーベリー狩りに行ってみて感じたこと、それは「やらなきゃ損」ということ。心が洗われる美しい景色と、美味しいブルーベリーで、とても癒された時間でした。みなさんも、ぜひ山梨に来た際には立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
河口湖自然生活館
住所:南都留郡富士河口湖町大石2585
電話番号:0555-76-8230
営業時間:9:00~18:00(※11月~3月は17:30まで)
定休日:年末のみ休業あり
ブルーベリー狩り:6月下旬から8月中旬頃まで
料金:中学生以上 1,000円/小学生 800円/小学生以下無料※40分食べ放題+200gパックの持ち帰り付き
これから夏~秋に向けて王者「ぶどう」の登場です。今から待ちきれないですね!そんな山梨では、桃、ブルーベリー以外にも、フルーツ狩りがいっぱいできるんです。
もしかしたら、一年中?って言ってもいいくらい。それほどまでに、山梨とフルーツって切っても切れないものなのです。みなさんも、思い立ったら吉日!「フルーツ狩りに行こうよ」を合言葉に、山梨を満喫してくださいね。
■いちご狩り 12月下旬~5月中旬 甲府市・山梨市・甲州市・昭和町・忍野村
食べ放題や食べ比べ、夜のいちご狩り体験、無農薬栽培、クラシックを聴いて育ったいちごなども。チョコファウンテン、生クリームやヨーグルトの持ち込みやサービスがあるところもあります。(大人1,000円~2,000円、小人500円~)
■さくらんぼ狩り5月上旬~6月下旬 南アルプス市・山梨市・甲州市
食べ放題、ペット同伴、ジェラート販売などを行うところもあります。
(大人2,000円~4,200円、小人1,000円~)
■桃狩り6月下旬~8月中旬 笛吹市(御坂・春日居・一宮・石和)・南アルプス市・山梨市・甲州市(塩山・勝沼)
食べ放題、ペット同伴、ぶどう狩りとのセット、農作業体験、バリアフリーの農園があります。
(大人1,000円~2,800円、小人500円~)
■すもも(プラム)狩り 7月下旬~中旬 南アルプス市・甲州市
(大人1,600円~、小人1,000円~)
■ぶどう狩り 8月上旬~10月下旬 甲府市、甲州市(塩山・勝沼)、笛吹市、
食べ放題、BBQプラン、レストラン併設、料理教室などを行うところもあります。
(大人500円~2000円、小人250円~)
※期間は農園、品種、その年の天候によって異なります。あらかじめお問い合わせを。
※料金はあくまで目安です。
文章:平岡宏枝(anlib design)
写真:anlib design